神秘の食べ物

はじめに

 納豆(糸ひき納豆)は、大豆栽培の始まった弥生時代に産声をあげた、日本古来の代表的な伝統食品です。

 江戸自体には、庶民の食べ物として親しまれ、「ご飯、味噌汁、お新香」それに「納豆」という、私たちの朝食の定番パターンができあがりました。そして大正時代に入り、北海道大学応用菌学教授の半沢博士が、純粋培養の納豆菌を利用した衛生的な納豆製造の指導と普及に尽力され、今日の納豆発展の礎を築かれました。

 最近では、従来から知られていた納豆の効用に加え、ナットウキナーゼ(酵素)による血栓の溶解作用、病原性大腸菌0ー157等の病原菌に対する抗菌作用といった新たな効用が認められ、健康食品「納豆」の評価がさらに高まっています。

 納豆は、まだまだすべてが解明されていない”神秘の食べ物”であり、最近ではガンの抑制効果についての研究も進められ、他にも骨粗鬆症や0ー157に対する効力も発見されています。


納豆の栄養と効用

 納豆は、原料である大豆の栄養成分をそのまま残し、さらに納豆菌の働きによって、納豆独自の優れた成分を作り出しています。

納豆の栄養図

※このほかにも多彩な栄養成分が含まれています。

■栄養成分の比較
単位/(g)
納豆
牛肉
鶏卵
単位/(mg)
納豆
牛肉
鶏卵
単位/(mg)
納豆
牛肉
鶏卵
水 分
59.5
71.8
74.7
カルシウム
90
4
55
ビタミンB2
0.56
0.21
0.48
タンパク質
16.5
21.2
12.3
リン
190
181
200
ナイアシン
1.1
4.9
0.1
脂 質
10.0
5.6
11.2
3.3
2.2
1.8
ビタミンC
0(φ)
2
0
糖 質
9.8
0.3
0.9
ナトリウム
2
57
130
ビタミンE
0.9( )
0.29
162
繊 維
2.3
0
0
カリウム
660
363
120
エネルギー(kal)
200
144
162
灰 分
1.9
1.1
0.9
ビタミンB1
0.07
0.09
0.08
コレステロール
( )
90
470


※1. 数値はいずれも100g中の成分を表示しています。
※2. 牛肉のビタミンEとコレステロールは肩のロースの成分値です。その他は脂身なしの成分値です。
※3. ( )内はゆで大豆の成分値です。
※4. 四訂日本食品成分表より。


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