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女子レスリング界のレジェンド、
吉田沙保里選手が納豆で若いアスリートを応援!

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全国納豆協同組合連合会(納豆連)では、毎年1月10日を「糸引き納豆の日」と定めています。この「糸引き納豆の日」を記念し、1月10日、筑波大学東京キャンパス文京校に女子レスリング選手兼日本代表コーチの吉田沙保里さんをゲストに招き、「糸引き納豆の日記念 ねばりが勝負!アスリートーク!」を開催しました。

納豆はそのねばり強さと糸を引く性質から、勝負ごとに縁起の良い食べ物とされています。また昔から「納豆食いの風邪知らず」と言われるほど栄養豊富で、ここぞというときの勝負を控えたアスリートにもおすすめの栄養食品です。

納豆連では2020年に向けて、日本の将来を背負って立つ若きアスリートの皆さんに、縁起の良い納豆を食べて健康と運気を高め、ねばり強く勝負に挑んでいただきたいとの願いを込めて、本イベントを開催。吉田沙保里選手から、勝負へのこだわりや粘りのメンタリティなど「勝負に挑む姿勢」を学生アスリートに伝授していただきました。

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はじめに、納豆連の野呂剛弘会長から「会場にお集まりの若いアスリートの皆さまには、世界を舞台に戦ってきた吉田選手の豊富な経験、そして粘り強いメンタルを感じ取り吸収していただきたいという願いと共に、納豆を通じて日本の食文化や伝統に関心が湧き、今後の人生で活かしていただければ」とあいさつがありました。

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つづいて、納豆の妖精ねば〜る君が登場し、元気いっぱいに「開会宣言」を行いました。参加者からの「納豆大好き―!!」の声に応え、ねば〜る君は得意の体伸ばしを披露。会場を和ませました。

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そして今回のゲストである吉田沙保里選手の登場です。吉田選手は、糸引き納豆の日にちなみ、「納豆はよく食べています。小さいころは苦手でしたが、今では大好き。ご飯に乗せるのではなく、別々に食べていますね。たまにマヨネーズをトッピングしたりもしますが、やはりそのまま食べるのが好きです!」とご自身の納豆へのこだわりを語ってくださいました。

納豆といえば「ねばり」が大きな特徴ですが、吉田選手も試合において、いつもねばり強い姿を見せてくださっています。「勝負へのこだわりはかなり強いです。じゃんけんだって負けたくないくらい。レスリングはラスト数秒まで、最後の最後まで分からないので、試合ではねばり強さを大切にしています。最後まであきらめない、絶対に勝つんだという気持ちがねばりに繋がっていると思います」とねばり強さの大切さを語りました。

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世界大会16連覇、個人戦においては206連勝という前人未到の記録を打ち立ててきた吉田選手。レスリングとの向き合い方について「有言実行」の姿勢を貫いているそう。「はじめてオリンピックで優勝した直後のインタビューで、2連覇を目指したいと答えました。言ったことは責任を持って成し遂げたいという気持ちで挑んでいます。人って、夢や目標があると頑張れると思います」と若いアスリートたちに向けて説きました。

また、「アスリートにとってライバルは絶対重要」と吉田選手。「私の最大のライバルは山本聖子さんです。ライバルがいたからこそ、ここまで頑張れた。スポーツに限らず、勉強でもなんでも、あの子より強くなりたい、負けたくないという気持ちを持たせてくれる存在は大切」と話しました。

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現在、選手兼コーチとして、若いアスリートたちの指導もしている吉田選手ですが、「私が学生の頃はとにかく先輩後輩関係が厳しかった。いつも先輩やまわりの人たちの様子を見て、どう行動したらよいか考えていました。今の若い方たちは、ゆっくりとした柔らかい雰囲気の方が多い気がします。先輩後輩仲が良いのはいいことだけど、勝負なので、仲良こよしでなあなあになってしまってはダメだと思う」と勝負の世界の厳しさを伝えました。

リオ五輪の後、現役続行を宣言している吉田選手。「2020年の東京オリンピックでは、選手として出られるのがベストですが、そうでなくても何らかの形で関わりたいです。オリンピックだけが人生ではないけど、出場に向けて努力することが財産になると思いますし、何事に対しても一生懸命頑張っていただきたいです!」と若きアスリートへエールを贈りました。

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学生からの「レスリングをやっていて良かったことは?また、辞めたいと思ったことは?」という質問には、「レスリングを通して色んな方と出会い繋がることができたのが一番よかった。幼いころは練習が厳しくて友達とも遊べないし、辞めたいと思ったことはありますよ。でも、オリンピックに出たいという目標ができてからはあきらめずに頑張っています」と答えました。

さらに、陸上競技の選手をしている学生から、「連覇がかかる試合を控えているが、メンタル面をどう保ったらよいか」と質問があり、「チャンピオンらしく堂々と構えて、今までやってきたことを全部出し切ろうという気持ちで挑んでほしいですね!相手だって緊張している。私も試合で緊張しますが、自分だけじゃない、相手も同じなんだ、どっちが強いか試してやろうって思って挑んでいますよ。自分の気持ちを強くしっかり持って頑張ってください!」とアドバイスをしました。

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最後に吉田選手は、「人生は一度きり。やりたいことにどんどんチャレンジして、頑張っていただきたいです。私もまわりからレスリングを休んだらと言われた時期もありましたが、休んでいられない!まだまだ頑張れると、ずっと続けてきたからこそ、世界大会16連覇達成やギネス記録、国民栄誉賞の受賞などに繋がりました。なので皆さんも、やれるときに、今しかできないことをやってほしいと思います!」と力強いメッセージで締めくくりました。

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講演後には、集まった学生アスリートと記念撮影。納豆のねばりのように、若きアスリートの皆さんにもねばり強く頑張っていただけたら嬉しいです。