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頭脳向上に役立つ

納豆のサポニンが血管の若返りに役立つ

納豆のサポニンが血管の若返りに役立つ

 「サポニン」は、もともと大豆に含まれている成分で、「サポ」は「泡」とか「泡のたつもの」という意味で、水を加えると発泡する性質があります。
 大豆を洗ったり、煮たりすると泡が出るのは、サポニンのためです。泡立つことを「起泡性」と呼びますが、大豆を食べると、腸内でもその性格を発揮して、宿便を解消し、便通をよくして腸をきれいにし、大腸がんをはじめ、その他のがんや各種の病気を予防する上でも、役に立っているとみられています。
 サポニンには、血管に付着したコレステロールや脂肪などを洗い流して、血管をきれいにし掃除し動脈硬化を防ぐ働きもあることが分かっています。

 また、体内の“腐った脂肪”と呼ばれる過酸化脂質を、セッケンのように、その汚れを落とす作用でも知られ、脂肪やコレステロールの掃除人ともいうべきサポニンは、脳や体の老化防止にとっても、たいへんに貴重です。
 過酸化脂質は、体内に発生したサビのようなもので、年齢とともに心臓や脳など、いたるところにたまっていきます。これらは酸素の攻撃によっておこる酸化現象であり、老化現象といってよいでしょう。

 動脈硬化は、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞といった怖い生活習慣病(成人病のこと)の原因にもなるだけに、納豆に多いサポニンは、それらの病気から健康を守ってくれる、強い味方といってもよいでしょう。

 肥満防止や肩こりの解消にも、役立つことが判明していますが、最近ではエイズウイルスの増殖を抑える効果でも、注目されています。