■最優秀賞(農林水産大臣賞)
「国産中粒納豆」
有限会社高丸食品
代表取締役 高丸喜文さん
「一番おいしい納豆を作る!」ということを目指して日々納豆作りに励んでいますが、昨年の鑑評会で最優秀賞二連覇を果たし、今年は特別賞とかに入賞できればいいかなと思っていました。ですが、やはり欲が出てくるもので、発表当日になるとそわそわしてきて。三連覇の知らせを電話で頂いたときは本当に驚きましたし、とても嬉しかったです。地元の新聞やテレビなどでも取り上げていただき、地元のお客様からたくさんお問合せを頂きました。
従業員や家族も受賞を喜んでくれましたが、すぐに新型コロナウイルス騒ぎがあり、今年はゆっくりと喜びをかみしめることができなかったですね。
昨年の受賞から今年の鑑評会に向けての一年間は、同業者から「三連覇目指しているの?」と声をかけられることが多く、プレッシャーを感じていました。それに、日本一おいしい納豆という称号をいただいたからには、食べてくださるお客様をがっかりさせてはいけないという気持ちでこの一年間過ごしてきました。
おいしい納豆を作るのに必要なことは、“どれだけ惜しまぬ努力をかけられるか”だと思います。毎日発酵室に行き、発酵具合を観察し、見えない納豆菌というものをどうコントロールするか。製造面で普段の努力をしている人でないと、それは分かってもらえないかなと思います。
今回受賞した「国産中粒納豆」は北海道産の大豆を使用しています。毎年必ず産地に赴き、生産者さんとお会いしています。生産者の皆さんも三連覇には大変喜んでくださいました。
来年の鑑評会ですが、今度は地元の愛知県産の大豆を使った納豆を出品したいと考えています。やはり地元の愛知県で商売をさせていただいておりますし、県産の大豆を使うことで少しでも愛知県の農家さんのお手伝いと恩返しができたらと思っています。
まずは入賞することを目標にしていきたいですね。もし他の納豆メーカーさんが三連覇を達成したら・・・次は四連覇を目指さなきゃ!って思います。生まれたばかりの息子や娘が大きくなったときに、「お父さん、すごい!」って思ってもらえるように、その時は本気で日本一を取りにいきます!