納豆を愛する皆さん!こんにちは!
全国の納豆を食べ歩く納豆ライターの坂田ねばるです!
日本全国に伝わる美味しい納豆食文化を紹介する『ニッポンおいしい納豆地図』!
今回やってきたのは…じゃーん!北海道は札幌です!ねばる的に人生初めての北海道!いや〜テンションが上がりますね!
到着早々、時計台をパシャリ!札幌気分が高まりますねー!
突然ですが、皆さん北海道といえば何を思い浮かべますか?
とあるインターネット調査で発表された「北海道といえば浮かぶものランキング」を見てみると…
1位 さっぽろ雪まつり
2位 旭川市旭山動物園
3位 夕張メロン
4位 ジンギスカン
5位 ラーメン
※出典 GOOランキングhttp://ranking.goo.ne.jp/column/goorank/8609/
ん〜。世間的な北海道のイメージといえばこうなのかも知れませんが、ねばる的にはこのランキングは納得いきません。なぜなら・・・
大豆が入ってない!!!
北海道と聞いて最初に思い浮かべるのは北海道産の上質な大豆でしょ!
北海道といえば納豆の原材料である大豆の一大生産地!なんと日本の約30%の大豆が北海道で生産されており、多くの納豆に北海道産の大豆が使われています。納豆にとって北海道はとても重要な地なのです!
※出典 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ns/nsk/mamemugi/mamemugibinran.htm
そんな美味しい納豆には欠かせない北の大地に感謝を捧げながら、札幌の納豆食文化を調査したいと思います!
という事で、「さっぽろ雪まつり」が行われる会場として有名な大通公園で聞き込み調査開始!札幌ならではの「納豆食文化」を探るため公園にいる地元の方に声をかけ情報を集めている時、ねばるはある事に気がつきました。
「あれ…自分だけめっちゃ薄着だ…」
東京ではTシャツで丁度良かったのですが…確かに寒い。思った以上に北海道は冷えますね。
小学生の時、どんなに寒くても半袖半ズボンを貫く謎のポリシーを持ったクラスメイトがいませんでした?札幌の真ん中で完全にあのキャラになってました…
「この寒さが上質な大豆を作るんだなぁ〜」
なんて事を思いながら調査を続ける事30分。ある有益な情報をゲットしました!
その情報とは…
札幌名物「スープカレー」と「納豆」がコラボした「納豆スープカレー」なるものが存在するというのです!
…ほほう。
札幌市民のソウルフード「スープカレー」と
日本国民のソウルフード「納豆」のコラボ…
このコンビをキャプテン翼で例えるなら翼くんと岬くん、林家で言う所のペー・パー子夫妻…まさにゴールデンコンビ。これはワクワクしますねー!
という事で、情報を元にやってきたのはこちら!
スープカレーの名店「村上カレー店・プルプル」さんの2号店「カレー魂デストロイヤー」さん。ん〜なんともスパイシーなネーミングですね〜。
スープカレーといえば言わずと知れた札幌を代表する名物料理。そのスープカレーに納豆をトッピングした「納豆スープカレー」を札幌に広めたお店なんだそうです。
早速、お目当の納豆スープカレーを注文!
店主の村上さんにお願いして作り方を見せて頂きました!
まず、オクラ・ひき肉を軽く炒め、じゃがいも・にんじんと一緒に温めておいた特製のスープカレーに入れて軽く煮込みます。もちろん、野菜はすべて北海道産を使用。
そして、納豆を投入!
ポイントはひきわり納豆≠使用する事!スープカレーのサラサラとした食べ応えを生かしつつ納豆の旨みを加えるにはひきわり納豆≠ェベストなんだそうです。納豆がスープ全体に馴染むように混ぜ合わせたら完成です。
こちらが札幌に納豆スープカレーというジャンルを確立した村上カレー店・名物「ナット・挽肉ベジタブル」!
「ん〜。めちゃくちゃいい香り〜」
カレーのスパイシーな香りと納豆の香りが相まって劇的に食欲を刺激します!
さらに、納豆、ひき肉、野菜のコントラストが美しい黄金のスープは見た目にも楽しませてくれます!
果たしてどんな味なのか…。まずは、スープだけでいただきます!
「う、う、美味いー!!!」
サラサラとコクのあるスープに納豆がナイスマッチ!
納豆の食感、旨味が絶妙に融合しております!
お次はご飯と一緒にいただきましょう!
ちなみに、スープカレーの食べ方に正式な決まりはないとの事ですが、一口分のご飯をスプーンにのせ、そのままスープカレーの中をくぐらせる食べ方がオススメとの事。
見てください。これ、絶対美味いやつです。
・・・パクリ。
「う、う、う、美味すぎるーーーーー!!!」
全ての食材がお互いを引き立て合い最高のハーモーニーを奏でています!
さっぱりしていてコクがあってとってもスパイシー…何とも言えない後引くおいしさでもうスプーンが止まらない!あっという間に完食です!
そんな、病みつき必至の村上カレー店・名物「ナット・挽肉ベジタブル」はどのようにして誕生したのか…。店主の村上さんに聞いてみました!
店主:元々、従業員の間では“まかない飯”としてスープカレーに納豆を入れて食べていたんです。毎日同じスープカレーだと飽きちゃうでしょ。(笑)で、従業員の間であまりにも評判が良かったので“冗談メニュー”としてお客さんに提供してみたんです。
ねばる:冗談メニュー??
村上カレー店では毎年4月1日のエイプリルフールに「こんなカレーがあったらオモシロイ」という“冗談メニュー”を提供しているそうで、1997年に従業員の間で評判の良かった納豆スープカレーを出してみたところ、これが大好評!
翌日から「あの納豆のカレーないの?」と問い合わせが殺到した事から、より美味しい納豆スープカレーの研究に取り組み、試行錯誤を重ねた結果「ナット・挽肉ベジタブル」が完成したんだそうです。
名物「ナット・挽肉ベジタブル」は“まかない”の時にパッと納豆が出てくる納豆食文化が浸透した北海道だからこそ誕生したメニューだったんですね!
札幌を訪れた際は札幌名物スープカレーと納豆がコラボした村上カレー店の「ナット・挽肉ベジタブル」を堪能してみてはいかがでしょうか!
「ナット・挽肉ベジタブル」を再現する事はできませんが、自宅でも出来るので皆さんも納豆スープカレー是非お試しください!