納豆を愛する皆さん!こんにちは!
全国の納豆を食べ歩く納豆ライターの坂田ねばるです!
日本の伝統食である納豆には、古くから伝わる伝統的な食べ方はもちろん、納豆のポテンシャルをいかした独創的な新しい食べ方が全国各地に存在します。
そんな全国に広がる納豆食文化を紹介する『ニッポンおいしい納豆地図』
今回は北海道・富良野にやってきました! いや〜空が広くて気持ちがいい〜。空気も美味しいです。
富良野といえばラベンダー畑に代表される北海道らしい雄大な景色…
そして!国民的ドラマ「北の国から」の舞台として有名ですよね!そんな富良野には「北の国から」と関係が深い納豆料理があるというのです!
「北の国から」と関係が深い納豆料理…一体どういう事なのでしょうか…
その納豆料理が食べられると聞いてやってきたのはこちら。
「北の国から」の役者・スタッフが足繁く通ったという、昭和55年創業の老舗「くまげら」さん。地元の農産物、天然の山菜等を使った郷土料理が楽しめるお店です。
落ち着いた雰囲気の店内には「北の国から」と関係する様々な品が飾られていました。
中にはここでしか見られない貴重なモノも。ん〜ファンにはたまらないですね〜。
早速、店主の森本さんにお話を伺いました!
ねばる「ドラマ北の国からと関係の深い納豆料理があると聞いたのですが…」
店主 「あー、あれの事かな?」
ねばる「…あれの事?」
店主 「これ、うちのメニューね。ちょっと探して見てください。」
そう言われて、メニューに目を通すと…「山ぞく鍋」「じゃがバター」「ふらの和牛丼」「エゾ鹿大和煮」など、富良野の食材を生かした創作郷土料理が並んでいました。そこに、納豆の文字はありません…。しかし、次のページをめくってみると、とんでもない料理が目に飛び込んできました!
ドン!牛乳納豆茶漬け!!!
ねばる「ぎゅ…牛乳納豆茶漬け!?」
店主 「驚くでしょ?最初はみんなそんな顔するんですよ。笑」
ものすごい角度から曲がってくる変化球に声が詰まります。この不思議な料理と「北の国から」にはどんな関係があるのでしょうか。
ねばる「牛乳納豆茶漬けと北の国からの関係について教えて下さい」
店主 「実はこれ倉本さんが考えた料理なんですよ」
ねばる「すみません…倉本さんって?」
店主 「えっと、脚本家の倉本聰さん。」
倉本聰さんといえば「北の国から」の脚本を手掛けた巨匠。まさに「北の国から」の生みの親です。
店主 「うちの常連だった倉本さんがある日突然『せっかく美味しい牛乳と納豆があるんだから、何か面白い名物料理を作ろう。牛乳納豆茶漬けを作ってみたらどうだ』とおっしゃったんです。それでこの料理が出来上がりました。」
倉本聰さんの一言から生まれたオリジナル納豆料理。
つまり「北の国から」がなければ牛乳納豆茶漬けも生まれなかった…
なるほど。「北の国から」と関係が深いとはそういう事だったんですね。
さて、関係性についてスッキリした所で、やはり気になるのはその味!
正直まったく想像がつきません!作り方はいたってシンプル。
富良野で取れた新鮮な牛乳を温めて
ネギ(富良野産)を乗せたご飯にかけていきます。
そこに、納豆を投入!
仕上げに特製醤油(北海道大豆使用)で味付けすれば完成です。
こちらが倉本聰さん発案のオリジナル納豆料理「牛乳納豆茶漬け」!
地元の食材を使ったシンプルかつ大胆な料理です!
納豆、そして牛乳の濃厚なイイ香りが食欲をそそります!
それでは、いただきます!
「パクリ…」
「う・・・」
「う・・・」
「う・・・美味すぎる!!!」
牛乳のクリーミーな味わいと納豆の旨みが口の中に広がります!ネギも絶妙!何とも不思議な味ですが、想像を超える美味しさ!「牛乳」と「納豆」ってこんなにも合うんですね! あえて例えるなら上品なチーズリゾットのような感じでしょうか。信じてもらえないかも知れませんが、本当に驚くほどウマイんです!
いや〜この組み合わせを思いついちゃうなんて倉本聰さんは偉大ですね!
ちなみこの「牛乳納豆茶漬け」は「北の国から」の役者・スタッフにも大好評で必ずご飯の〆に食べていたそうです!栄養満点で体も温まる…。納豆パワーが国民的ドラマの過酷な撮影を支えていたんですね!
皆さんも富良野に訪れた際は
「北の国から」が生んだ納豆料理
「牛乳納豆茶漬け」を味わってみてはいかがでしょうか?