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納豆を食べ始めた時期は10才未満が1位。
薬味ではしょうゆが人気

 日本の代表的な健康食の1つといっても過言ではない、納豆。多くの人に食されていますが、食べ始めた時期は地域によって大きく異なることがわかりました。また、納豆に使う薬味もいろいろ利用されていることもわかりました。

1.北海道・東北などでは子供の頃から食べ始める

 全国納豆協同組合連合会では、納豆を食べ始めた時期について、全国的に調査しました。その結果、10才未満から納豆を食べ始めたという人が全体の第1位。なかでも、納豆の消費量が多い、北海道・東北では、納豆を食べている人の実に約8割が10才未満からだという結果がでました。その反対に、消費量の少ない近畿・中国・九州では、「成人してから」と回答している人の割合が多くなっていました。

「成人してから」と答えた人のなかでは、50代以上がもっとも高いという結果が出ました。50代に入ってから納豆を食べ始めるというのは、昨今の納豆ブームによる影響だと考えられます。

 もちろん、50代に入ってからでも遅くはありませんが、健康増進のためには、より早い時期から食べ始めるのがベターです。

 なぜ、より早く、納豆を食べる習慣をつけるとよいのでしょうか。理由はいくつもありますが、血液という観点から見ていきましょう。

 大豆は良質なたんぱく質を含み、「畑の肉」と呼ばれています。その大豆が発酵してできる納豆には、さらに様々な効果が加わります。 納豆には大豆のたんぱく質から作りだされる"ナットウキナーゼ"という酵素があります。ナットウキナーゼは納豆から発見された納豆独自の酵素で、血管内にできる血液のかたまりである"血栓"を溶かす効果があります。血栓ができると、血流が悪くなり、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞の原因にもなりかねません。

しかし、ナットウキナーゼを含む納豆には血栓を溶かす作用があるので、血液サラサラ効果が期待できます。現在、血栓を溶かす効果が納豆よりも強い食品は見つかっていません。

 また、"血液サラサラ効果"といえば、納豆以外には青魚や野菜にも効果がありますが、これらの食品は「血を固まりにくくする」というもので、納豆のようにできてしまった血栓を溶かす効果とは違います。

日本人の死因の1位はがんで、2位が心臓病、3位が脳卒中です。このうち2位と3位はドロドロ血液が原因で、両者を合わせれば、1位のがんに匹敵します。それを防ぐ意味でも、血液サラサラ効果の高い納豆をなるべく早い時期から常食し、血栓を防いで健康長寿を目指したいものです。

2.バラエティ豊かな納豆の薬味

 全国納豆協同組合連合会では、インターネットリサーチにより、2003年3月に「納豆の薬味・試したい納豆の薬味」について調査(複数回答)を行いました。サンプル数は、2012名です。  現在の納豆の薬味について、「あなたが納豆を食べるとき、どのようなものを入れていますか?」という質問に対しての上位3位は次のようになりました。

第1位 ……しょうゆ (75.4%)
第2位 ……ネギ (73.5%)
第3位 ……からし (54.9%)
第4位 ……たまご (33.2%)

しょうゆやからしは、納豆に添付されているため、利用頻度が高くなったと考えられます。ネギのポイントが高いのは、ネギのにおい消し効果と健康増進効果が考えられます。たまごが第四位につけているのは、納豆のねばりが苦手な人がその対策として使っているのと、完全栄養食品といわれる栄養価の高さが大きく関係しているようです。

「今後、どのような薬味を試したいですか?」という質問に対しては、第1位は「大根おろし」(24.9%)、第2位は「キムチ」(23.4%)、第三位は「山芋」(22.1%)、次いで「しらす(じゃこ)」(20.6%)、「マグロのぶつ切り」(18.7%)の順になっていました。

 納豆のネバネバが気になるという場合は、工夫をすれば納豆のネバネバは、多少は和らげることができます。たとえば、大根おろしや酢を混ぜたりするとネバネバが減ります。ポン酢しょうゆもいいでしょう。それでも、粘り気がどうしても嫌だという人には、干し納豆というものもあります。これは、納豆に塩などの調味料や片栗粉を混ぜて、2〜3日ほど天日干にして、水分をとばして粘り気をなくしたものです。少し硬いですが、梅干とあえたり、ゆかりとあえたりして食べると食べやすくなります。