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納豆を常食することで、キレない脳になる

 「キレる」「逆ギレ」などの言葉がすっかり日常化してしまいましたが、これにはセロトニンという脳内にある神経が大きく関係しています。そのセロトニン神経を鍛えることが、キレない脳づくりの大きなポイントになり、納豆が大きく貢献しているのです。

1.キレやすい子供が増加

 残念なことに若年層を中心に「キレる」という言葉が日常的にも多く使われるようになってきました。新聞や雑誌などでも「キレる子供が増えている」といった内容の記事も多く、皆さんも目にしたことがあるのではないでしょうか。

 キレるというのは、些細なことでイライラし、我を忘れてしまうほど腹を立てた状態を、現代風に表現した言葉なのでしょう。なぜ、キレてしまうのか。そのカギは「セロトニン」という物質が握っています。

 セロトニンとは、血圧調整などに関わる物質として発見されました。その後、セロトニンを合成する神経が脳内で見つかり、セロトニン神経と名づけられました。セロトニン神経は約150億個ある脳神経細胞のうち、たったの5万個しかありません。しかし、その影響力は大きく、脳全体に及んでいるのです。特に人間の感情に関わる部分に大きく関係しています。

 そのセロトニン神経の働きが衰えてくるとどうなるのでしょうか。精神状態が不安定になり、うつ状態やパニック障害(突然、動悸や呼吸困難などが起こり、強い恐怖や不安を感じる病気)になりやすくなります。

 キレる子供は、うつ状態やパニック障害のような症状が起こりやすく、セロトニン神経が弱っている可能性があります。ですから、セロトニン神経を鍛えることがこうした症状を防ぎ、キレなくなることにつながるといえます。

2.納豆でキレない脳をつくる

 セロトニン神経を鍛える方法はいくつか考えられますが、その1つが納豆です。セロトニンの材料は、必須アミノ酸のトリプトファンです。そのトリプトファンは、納豆などの大豆食品に豊富に含まれています。ですから、納豆からトリプトファンを摂れば、セロトニンが強化され、キレにくい脳をつくることも期待できるはずです。

 そのほか、太陽の光を浴びることで、セロトニン神経が活発化します。ただ、時間が長すぎると逆効果なので、30分くらいのウォーキングが適当だといえます。さらに、ガムを噛むとセロトニンの数が増えていることもわかりました。

 このように、納豆、ウォーキング、ガムなどでセロトニン神経を強化し、キレない脳をつくっていきましょう。