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第26回 全国納豆鑑評会(2022年11月9日)
受賞者インタビュー

小杉悟さん

■最優秀賞(農林水産大臣賞)
「鎌倉小粒」
鎌倉山納豆野呂食品株式会社
代表取締役 野呂剛弘さん

全国納豆協同組合連合会(以下「納豆連」と表記。)の会長になってから約10年に渡って受賞者の発表を担当していますが、今年は非常に驚きの瞬間となりました。受賞発表の少し前に結果が書かれた原稿をいただきますが、私の会社の名前がトップにあって、まず驚きました。その後、会場にいた納豆連の仲間たちにお祝いの言葉をかけていただき、だんだんと嬉しさを感じることができました。納豆連に加入していてこの賞をもらって嬉しくないメーカーはないと思います。例年は大粒部門からの受賞が多いのです。小粒部門で受賞できたことも嬉しく思っています。

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鎌倉にある会社に出社すると、社員から「おめでとうございます」と声をかけられましたが「こちらこそありがとうございます」という気持ちです。一緒に納豆を作る仲間なので、皆と握手をして喜びを分ち合いました。受賞後はホームページからのご注文もたくさん入っていますし、ここから5年間は商品に『全国納豆鑑評会最優秀賞受賞』と表記ができるので、パッケージのリニューアルが終わり次第連絡をくださいという販売店さんもいらっしゃいます。このあと5年でどこまで浸透させられるかということが課題です。

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弊社では、苦みやえぐみといった雑味、素直な豆の味が楽しめるような臭みのなさ、それでいて強く糸の引く納豆を目指しています。これは相反する要素で、深く発酵をさせると糸は強くなりますが、雑みや匂いかも出やすくなります。それらを上手にコントロールしていくことによって、豆の持っている甘みが後味で微妙に残るように仕上げています。

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信頼できる生産者さんの良い豆を選び、蒸し方、発酵のさせ方、それぞれを工夫しながら、手間を惜しまないことで、確かなもの、安定したものが完成すると思っています。
これからも妥協はせず、しっかりとクオリティの高いものを作り続けて、うちの納豆をお好きでいてくださる方を裏切らないよう、毎日地味だけど必要な作業を続けていきます。納豆は毎日食べても飽きない食品のひとつです。この全国納豆鑑評会を通して、こんなにおいしい納豆がたくさんあることを発信し続けていきたいなと思います。