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  3. 岩手県盛岡市「三寿司の納豆巻き」

三寿司の納豆巻き

こんにちは!毎日欠かさず納豆を食べる、納豆ライターの坂田ねばるです!

全国各地に伝わる、納豆の伝統的な食べ方、独創的に進化を続ける新しい食べ方など、様々な納豆食文化を紹介する『ニッポンおいしい納豆地図』。
今回は岩手県盛岡市にやってきました!

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あまり知られていませんが、盛岡市は平成25年、一世帯あたりの納豆年間消費金額が全国第7位、日常的に納豆を食べる「納豆ヘビーユーザー」が多い街!(素敵!)
そんな盛岡に納豆巻き発祥の店≠ェあるという事でやってきたのがこちら、JR盛岡駅から徒歩10分の場所にある「三寿司総本店」です。

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近づいてみると、のれんに大きく「名物なっとう巻」の文字!!
さすが納豆巻き発祥の店!名物なんですね!

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中に入ると、そこは職人さんの威勢の良い声が響き渡る「粋」な雰囲気。大きなカウンターが印象的な、いわゆる「回らないお寿司屋さん」です。

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早速、「納豆巻き発祥の店」と呼ばれる理由を二代目三寿司店主、柳邦夫さんに伺いました。

  • 三寿司が”納豆巻き発祥の店”と呼ばれる理由!!

●今から約50年前に考案されたという三寿司の「納豆巻き」

ねばる「三寿司が納豆巻き発祥の店とお聞きしたのですが・・・」 
柳さん「はい。その通りです。昭和38年に先代である私の父が新メニューとして考案しました」

今から約50年前に考案されたという三寿司の「納豆巻き」。
とあるテレビ局が全国の寿司屋を取材し、納豆巻きについて調べたところ、昭和38年以前から正式メニューとして納豆巻を出している店が無いという事が分かり、それ以来、三寿司が納豆巻き発祥の店≠ニ呼ばれるようになったとの事…、 三寿司が納豆巻き発祥の店という事は間違いないようです!

●納豆の味を最大限に引き出す三寿司の納豆巻き

それでは、その元祖納豆巻きを頂きます!!!
岩手県・花巻市産の大粒の納豆と小ネギ、わさび、塩を入れ適度に混ぜ合わせ、温かいシャリの上に均等にのせパリパリの海苔でしっかりと巻いて完成。三寿司の納豆巻きは納豆の味そのものを楽しめるようにシンプルに作られています。

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↓こちらがその納豆巻き!
見た目は普通の納豆巻きですね・・・早速、食べてみます。

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「・・・う、うまいーーー!!!

大粒の納豆、わさび、ネギ、温かいシャリ、そしてそれを包む海苔のパリっとした食感!
たくさんの納豆巻きを食べてきましたが、そのどれとも似ていない独特な味わいは、さすが50年前から受け継がれる伝統の味です!
納豆の味をしっかりと感じられるので醤油をつけずに食べるのがおすすめです!

●盛岡の納豆食文化が生んだ三寿司の納豆巻き!

しかし、なぜ盛岡で納豆巻きが生まれたのでしょうか・・・
その理由を二代目 柳邦夫さんに聞いてみました。

「昭和38年頃の寿司はまだ庶民が食べる事が出来ない高級料理。そこで、出来るだけ多くの人に寿司を食べてもらいたいと思っていた先代は、低価格で盛岡の人々が日常的に食している納豆を寿司として提供したんです」

盛岡は昔から貴重なタンパク源として納豆を食べてきたという文化があり、大衆に受け入れられる寿司のネタとして納豆に目をつけたのがはじまりだと言います。納豆食文化が根付いていた盛岡だからこそ納豆巻きは誕生したのです!

今こうして我々が納豆巻きを楽しめるのは今から約50年前に三寿司が納豆巻きを考案してくれたおかげなんですね!ただただ感謝です!

納豆マップキャラクター ねばるくん

是非、盛岡を訪れた際は元祖納豆巻きを食べに、「三寿司」を訪れ てみてはいかがでしょうか?