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1日6杯のコーヒーで糖尿病予防!
納豆も血糖値を下げる効果大!

 もはや人事ではない、糖尿病。その糖尿病を、1日6杯のコーヒーで予防できるという興味深い研究方向がアメリカから届きました。また、納豆の原材料である大豆レシチンは、糖尿病の合併症を防いでくれます。低カロリー食と適度な運動を心がけると同時に、コーヒーや納豆などの糖尿病予防メニューで、血糖値の上昇、合併症の発症を防ぎたいものです。

1.カフェインが血糖値を下げる?

 先日、コーヒーに関するユニークな研究発表がありました。カフェイン入りのコーヒーを1日に6杯以上飲むと糖尿病になりにくい、というものです。これは、米ハーバード大などの研究チームが、12万5000人以上を対象に12〜18年間にわたり追跡した大規模な調査で明らかになりました。 研究チームが調べたのは、食べ過ぎや運動不足などが原因で発病する、いわゆる「U型」の糖尿病。調査によると、1日にコーヒーを6杯以上飲む人は、コーヒーを飲まない人にくらべて、糖尿病になる確率が男性で半減し、女性では約30%減ったといいます。 ちなみに、カフェイン抜きのコーヒーでも効果がありましたが、カフェイン入りのレギュラーコーヒーのほうが、効果が大きかったそうです。

それにしても、なぜ、コーヒーを飲むと、血糖値が下がるのでしょうか。コーヒーには、コーヒーのにおい物質である「クロロゲン酸」などの抗酸化物質や、マグネシウムが豊富に含まれています。研究チームは、こうした物質が血糖値を下げるインスリンの“切れ味”を高め、糖尿病になりにくくしていると考えているようです。

糖尿病、あるいは血糖値が高いという人は、食後に1〜2杯、コーヒーを飲むようにするといいかもしれません。ただ、コーヒーに砂糖を入れてしまったら逆効果。試す場合は、ブラックコーヒーに限るようです。

2.成人6人に1人が糖尿病の疑いあり

全国の成人の6人に1人は、糖尿病が強く疑われる「有病者」か、糖尿病の可能性を否定できない「予備軍」であることが、厚生労働省による2002年糖尿病実態調査結果で分かりました。

 調査は1997年以来2回目。質問票の回答と血液検査に応じた約5800人のデータをもとに分析した。 その結果、有病者か予備軍である人は6.3人に1人に上り、有病者は前回調査比で50万人増の740万人(13.7人に1人)、予備軍は200万人増の880万人(11.6人に1人)と推計されました。

 年齢層別では、男性の60才代、70才以上、女性60才代で有病者の割合が増え、それより若い年齢層では減りました。 半面、予備軍は、男性の30〜40才代以外、女性の20才代以外で上昇。有病者のうち、糖尿病治療を受けている人は、50.6%にとどまりました。

この結果を見る限り、糖尿病はもはや国民病といっても過言ではありません。糖尿病を予防・改善するのは、適度な運動と低カロリー食を心がけることが大事です。

3.合併症を防ぐ、大豆のレシチン

 糖尿病が怖いのは、高血糖の状態が続くことより、合併症を起こすからです。毛細血管の損傷によって起こる網膜症、腎症、神経障害は、糖尿病の三大合併症といわれています。なかでも、糖尿病の合併症で網膜症になり、視覚障害になった人は年間3000人にも及びます。 糖尿病になると、医師も患者も血糖値を下げようとします。これは当然のことですが、そこに落とし穴があるのです。実は、網膜症は血糖値を急激に下げた場合に起こりやすいのです。血糖値が急激に下がると、網膜の中の微妙なバランスが崩れ、新しい毛細血管ができてきます。しかし、この新しい血管を構成する細胞膜のレシチンが不足すると、とても脆い毛細血管になり、また小さな動脈瘤もできやすいのです。そのため、ちょっとした刺激でも破れて出血を繰り返しやすくなり、網膜症の引きがねにもなりかねません。

しかし、不思議なことに、高血糖の状態が長く続いても、網膜症などまったく血管に合併症の出ない患者もいます。そういう人は往々にして血中にレシチンが多く、毛細血管の壁を破れないように強力にガードしているのではないか、と考えられているのです。納豆に多く含まれるレシチンは、糖尿病の合併症を未然に防いでくれる効果があるのです。