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ポリアミンバランスを整えることが、
アンチエイジングの大きな鍵を握る!

 健康長寿の大きな鍵を握っているポリアミンですが、老化防止(アンチエイジング)の鍵も、ポリアミンにあります。ポリアミンバランスを整えることによって、体内のポリアミン濃度が上昇。動脈硬化を防ぎ、血管を若々しく保つことによって、老化を遅らせることも十分期待できます。その他、ポリアミン以外にも、納豆にはアンチエイジング効果のある成分がバランスよく含まれています。

1.血管の老化を防ぐことが大事

 老化防止(アンチエイジング)のためには、いつも若々しい気持ちをもつという精神的な側面に加えて、日頃から体の健康管理を行うことが必要です。

老化は、高血圧や高脂血症、糖尿病といった生活習慣病とも深い関わりを持っています。たとえば、目の水晶体が濁って物がぼやけて見える白内障は、多くが老化によるものですが、糖尿病の合併症でもあります。「ぼやけて見えるのは歳のせいね」と簡単に思わずに、影に糖尿病が潜んでいる可能性も考えなければなりません。

さらに、生活習慣病の裏にも危険が潜んでいる場合があります。それが、動脈硬化です。動脈硬化は高血圧、高脂血症、糖尿病(動脈硬化を引き起こす3大リスクと呼ばれます)によって引き起こされます。動脈硬化はさらに高血圧、高脂血症、糖尿病を悪化させ、それが繰り返されるという悪循環をもたらします。動脈硬化は、加齢とともに進行し、それが老化や病気を引き起こすことは紛れもない事実です。老化を防ぐためにも、そして病気を予防するためにも、動脈硬化をなるべく抑えることが重要なのです。

その動脈硬化を防いでくれるのが、納豆に多く含まれるポリアミンです。前述した実験のように、ポリアミンを摂取し、体内のポリアミン濃度が高まれば、動脈硬化の主犯格ともいえるLFA-1を抑えることが十分に期待できます。その結果、動脈硬化の改善がおおいに期待でき、老化の防止、若返りの促進にもつながるわけです。

前述したように、ポリアミンの多い食品を摂って、動脈硬化を防ぎ、カラダの若返りを促進することをポリアミンバランスといいます。そのポリアミンバランスがアンチエイジングの鍵も握っているのです。

2.納豆は最高のアンチエイジング食

ポリアミンだけが、納豆のアンチエイジング成分ではありません。納豆には、老化を防止する成分がバラエティ豊かに含まれているのです。 老化の最大の敵は、活性酸素です。活性酸素によって、細胞は酸化され、肌のシミやシワなどの原因になります。その活性酸素の害を抑えるには、抗酸化作用の働きがある食品を摂ることが大事。納豆には強い抗酸化作用があり、活性酸素の害から肌を守ってくれるのです。その他にも、納豆には肌を守ってくれる成分が豊富に含まれています。

たんぱく質
たんぱく質は全身の細胞の主原料であり、皮膚の若さを保つためには欠かせない栄養素の1つです。納豆の材料である大豆は畑の肉≠ニ呼ばれるほど栄養価が高く、たんぱく質を構成するアミノ酸20種類のうち、18種類が多く含まれています。

ビタミンB2
ビタミンB2は細胞の再生を促進し、健康な皮膚や髪、爪などを作る効果があります。いつまでも、美しい肌を保つためには、毎日、ビタミンB2を摂取する必要があります。

ビタミンE
ビタミンEは、皮膚細胞の水分と油分のバランスをとって、皮膚の状態を最適にする作用があります。また、皮膚を老化させる活性酸素の害を抑える働きにもすぐれています。

カリウム
細胞が新陳代謝を行う際、カリウムを必要とします。そのためいつまでも細胞を若々しく保つためには、カリウムの摂取が必要不可欠。カリウムが十分にあれば、皮膚細胞が活性化し、皮膚の再生効果も高まります。

レシチン
レシチンは血液中のコレステロールを肝臓に運び、血管壁に沈着するのを防いでくれます。その影響で血流が促進し、皮膚細胞にも新鮮な酸素や栄養素を届けることが可能になります。

サポニン
皮膚を老化させる活性酸素の害を消去させる働きがあります。また、肌にも悪影響を及ぼす過酸化脂質(中性脂肪やコレステロールが活性酸素によって酸化されたもの)の発生も抑えてくれます。

イソフラボン
女性らしい弾力性のある肌は、女性ホルモンと密接な関係にあります。その女性ホルモンは更年期(個人差はあるが、45〜55才)以降、徐々に低下してきます。納豆の原料である大豆には、女性ホルモンと似たような働きをするイソフラボンを豊富に含んでおり、美肌効果も十分に期待できます。

ポリアミンバランス・ダイエットで
健康的にやせることができる!

ポリアミンバランスを整えることによって、血流が促進し、基礎代謝もアップ。しかも低カロリーなので、無理なく確実にやせることができます。高ポリアミンを多く摂れば、自然とダイエットにつながるはずです。高ポリアミン食のレシピも紹介します。

1.ダイエットの鍵は、ポリアミンバランスにあり

ポリアミンバランスを意識し、ポリアミンの多い食品を摂取すれば、血管は若返り、血流も促進します。その反対に血流が悪いと、血液中に脂肪分や老廃物がたまりやすく、それが肥満の原因にもなってしまいます。しかし、血流がよくなれば、脂肪分や老廃物などがスムーズに排出されて溜まりにくくなり、肥満を防ぐことができるのです。

また、血流がよくなれば、細胞の新陳代謝が活発になり、基礎代謝がアップします。基礎代謝とは、簡単に言えば、睡眠中など、動いていないときにでも使われるエネルギーのことです。

人間の体は、睡眠中や休息中などでも各臓器や器官は活動を休止しているわけではありません。心臓を動かしたり、体温を36度に保ったりと、生命を維持するために活動しています。それらに使われるエネルギーのことを基礎代謝といい、基礎代謝が高いほど、太りにくい体だといえるのです。

ポリアミンを多く含む食品を摂ることによって、血管が若返り、血流がアップします。その結果、基礎代謝が上がり、太りにくい体になるというわけです。さらに、ポリアミンを多く含む食品は、納豆や豆腐、味噌など大豆を使った食品をはじめ、低カロリーなものが多いのが特徴です。ポリアミンバランスを意識するだけで、自然と低カロリー食になり、肥満を防止してくれるのです。

 まとめてみると、ポリアミンバランス・ダイエットには次の3つの大きな特徴があります。

1. 血流を促進して脂肪分を流す
2. 基礎代謝を高めて太りにくくなる
3. 低カロリー食で肥満防止

1.ポリアミンバランス・ダイエット食

高ポリアミン食をとり、動脈硬化・老化を防止するとともに、健康的にやせるのが、ポリアミンバランス・ダイエットです。高ポリアミン食の代表格は納豆ですが、大豆、味噌にも多く含まれています。その他、納豆ほどではありませんが、ほうれん草、マッシュルームにも含まれています。そこで、それらの食材を使った、ポリアミンバランス・ダイエット食の一例を紹介しましょう。

なお、納豆だけを毎日1パック食べるだけでも、ポリアミンバランス・ダイエットの効果は十分に期待できます。

ほうれん草のごま納豆しょう油あえ

● 材料(4人分)
納豆 ……1パック
ほうれん草 ……400g
ごま ……大さじ4
しょうゆ ……大さじ4
だし汁 ……大さじ2

● 作り方
(1) ほうれん草はしっかり洗い、熱湯でさっと茹でる
(2) 茹でたほうれん草を水にさらし、しっかりとしぼったら、一口大に切る
(3) 少量のしょう油をかけ、さらにほうれん草をしぼる
(4) ごまを煎り、だし汁を加えて、よくかき混ぜた納豆とほうれん草を混ぜ合わせる
※ほうれん草は意外と早く火が通るので、茹ですぎないように注意