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納豆料理で頂点を目指せ!
第1回全国高等学校 納豆甲子園を開催しました。

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高校生の納豆料理日本一を決定するレシピコンテスト「第1回全国高等学校 納豆甲子園」(全国納豆協同組合連合会主催)が8月8日、東京都渋谷区の服部栄養専門学校で開催され、地区予選を勝ち抜いた6校が決勝大会に挑みました。
記念すべき第1回目の「納豆甲子園」で見事優勝を手にしたのは、東京都立調布北高等学校のチーム名「Nagi Nattou」の3名。ご当地納豆料理「ねばとろ〜り巻き巻き納豆with Tokyo」と納豆スイーツ「大豆パワー全開ドーナツ」で納豆料理の頂点に輝き、優勝賞品として「アメリカ カリフォルニア旅行」が贈られました。

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「納豆甲子園」は、日本の食卓文化の一つと言える納豆文化を若い世代に継承していくことを目的として、全国納豆協同組合連合会が開催する“高校生納豆レシピ選手権”です。同じ学校に通う高校生3人1組がチームとなり、納豆料理の頂点を目指します。

第1回のテーマは、「ご当地納豆料理&オリジナル納豆スイーツ」。郷土の特色を生かした地元食材を使った納豆料理と納豆を使った独創的なスイーツの2品で、その味と独創性などを争います。

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審査員は、服部栄養専門学校の服部幸應校長、アメリカ大使館ATOシニアマーケティングスペシャリストのトミー青木氏、納豆連の野呂剛弘会長、相沢勝也PR委員長の特別審査員4名のほか、外国人を含む一般審査員20名。「独創力」、「調理技能・盛り付け」、「味覚」などが評価され、チームワークの良い「プレゼンテーション」、そして全体を通しての満足度が評価のポイントとなります。

決勝大会では、全国6ブロックの地区予選にて選出された6チームが、自慢の納豆料理をその場で調理し、審査員に日本語と英語で料理のプレゼンテーションを行いました。

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大会当日の朝、やる気に満ち溢れた高校生たちが元気に入場。開会式では、愛知県立瑞陵高等学校の3名が、元気いっぱい、高校野球の甲子園さながらの「選手宣誓」を行いました。

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また、野呂納豆連会長から、「納豆は貴重な食文化です。その納豆を次の世代に継承してもらい、ずっと納豆が人気の食品であり続けるよう、納豆連ではPR委員会や研究部会を設けております。本日は、若い皆さんの感性でおいしい納豆料理を作っていただく大変貴重な機会であり、とても楽しみです」とあいさつがありました。

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さらに、これから熱き戦いに挑む高校生たちを激励するために、スペシャルゲストとして「ねば〜る君」と八代目ミス納豆の「しーくいーん」の三田寺理沙さん・日野麻衣さんが駆け付けました。「ねばーる君」は、「納豆の一番の魅力は、何と絡めてもおいしくなっちゃうところネバよー!!みんな粘り強くネバーギブアップで最高においしい納豆料理を作ってくださいネバねーー!!」とエールを贈り、参加者全員で「エイエイオー!!」と気合を入れました。最後にねばーる君が得意の体伸ばしを披露すると、会場は大盛り上がり。少し緊張気味だった高校生たちから笑顔がこぼれました。

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そしていよいよ各チームの調理開始です。先ほどまで見せていた高校生らしい笑顔からは一変し、真剣な表情で調理を進めていきます。限られた時間内にテキパキと作業をこなしていく姿は、まるでプロの料理人のようです。

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今回の出場校は、青森、東京、愛知、滋賀、鹿児島、岡山からの参加。干し肉を使った納豆チャーハンやイカめし、ロールキャベツ、みたらし納豆団子など、各地域の特色ある食材を使ったオリジナリティあふれる納豆料理が披露されました。プレゼンテーションでは、出品料理の説明や地元食材への思い入れが、日本語と英語で語られました。食材の生産者に会いに行き、直接話を聞くなどフィールドワークを行ったり、写真や手作りの小道具を使って分かりやすく説明したりと非常にレベルの高い発表となりました。

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一般審査員からも、「想像を超えたレシピの数々で、高校生の独創性、柔軟性に驚いた」、「納豆はこんなふうにアレンジしてもいいのだと刺激をもらった」など称賛の声が多数上がりました。

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各チームすべての発表が終わり、いよいよ結果発表です。ハイレベルな戦いを見事勝ち抜き、第一回目の優勝に輝いたのは、東京都立調布北高等学校のチーム「Nagi Nattou」。なぎなた部に所属する3名の高校生が考えた、ご当地納豆料理「ねばとろ〜り巻き巻き納豆with Tokyo」は、納豆、長ネギ、トマト、シソの葉、チーズを油揚げで包み、究極のおいしさを求めて開発されたという“Tokyo X豚肉”で巻いたもの。納豆とチーズのとろ〜りとしたおいしさに、日野市産のトマトの酸味、シソの葉のほのかな香りと甘じょっぱい味付けがご飯との相性も抜群です。

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また、「大豆パワー全開ドーナツ」は、納豆・おから・きなこを使った大豆製品たっぷりのスイーツ。生地に納豆とおからを使うことで、時間が経ってもふわふわで、ほんのり納豆の香りがする点をアピールしました。

表彰式では、野呂納豆連会長から同校へ優勝トロフィーが贈られました。
発表の瞬間、会場からは歓声が沸き起こり、「Nagi Nattou」の3名は「調理中にアクシデントもあったので、本当に信じられない気持ちです。プレゼンテーションはとても緊張していたので、3人で笑顔で大きな声を出して乗り切ろうと話していました」と喜びの気持ちをコメントしました。

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また、準優勝は、鹿児島県の神村学園高等部「放課後member」。鹿児島の黒豚と納豆を合わせた「納豆ロールキャベツ」、納豆といちごとベリーを使った「納豆とベリーのモンブラン」という大胆な組み合わせの納豆料理を披露しました。

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3位には岡山県立津山高等学校「十六夜山の仲間たち」。岡山のご当地食材である干し肉を使った「干し肉の納豆チャーハン」、地元の米粉団子やはちみつを使った「みたらし納豆団子」という地元愛にあふれた納豆料理で審査員の心をつかみました。

高校野球の甲子園に負けない熱い戦いと感動を生んだ「納豆甲子園」。
高校生たちの納豆と地元への愛がたくさん詰まった納豆料理と、ひたむきな姿に、納豆業界はもちろん、多くの大人たちが心を打たれました。ぜひ今後も料理に勉強に部活に充実した学生生活を送ってほしいと心から願うのと同時に、未来の納豆、和食文化を担う存在になっていただけたら嬉しいです。

参加してくださった高校生の皆さん、顧問の先生、そしてすべての関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

以下、特別審査員のコメントです。

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◆服部幸應・服部栄養専門学校長(審査委員長)
「納豆の良さ、魅力を感じさせてくれる素晴らしいコンテストでした。うまくいったと思う人も、中には失敗したなあと感じている人もいるかもしれませんが、みなさんそれぞれの持ち味を出していました。昔から日本人は穀物、イモ類、豆類つまり大豆を食べていました。大豆はエネルギーを爆発できる素晴らしい食材です。大豆の食べ方バリエーションをもっともっと考えて、みんなが楽しく食べられればいいなと思います。皆さんが考えてくれたレシピはきっとこれから色んなところで使うことができると思います。心から感謝申し上げます」

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◆アメリカ大使館ATOシニアマーケティングスペシャリスト トミー青木氏
「審査員の間でも涙ぐんでしまうのではと話が出たほど、素晴らしかったです。高校生の皆さんの緊張感がとても伝わってきました。英語でのプレゼンも難しい単語を使っていて、すごく練習したのだなと感じました。そして何より皆さんの地元愛が伝わりました。ありがとう」

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◆相沢勝也・納豆連PR委員長
「納豆甲子園は、伝統食である納豆を末永く継承していけるかどうか、若い皆さんの感性でどんな納豆のレシピが出てくるのか、地元の食材を使うことで地元の活性化につながらないかという3つの想いで開催しました。皆さんは見事に期待に応えてくださいました。特に納豆スイーツは、これが納豆なのかというほど驚いた。私達じゃ到底考えつかないアイディアでした」