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競泳界のレジェンド!オリンピックメダリスト・松田丈志さんが、
“粘り強い精神”を若きアスリートたちに届けました。

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全国納豆協同組合連合会(納豆連)では、毎年1月10日を「糸引き納豆の日」と定めています。この「糸引き納豆の日」を記念し、1月9日、筑波大学東京キャンパス文京校にオリンピック競泳メダリストの松田丈志さんをゲストに招き、「糸引き納豆の日記念 ねばりが勝負!アスリートーク!」を開催しました。

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納豆はそのねばり強さと糸を引く性質から、勝負ごとに縁起の良い食べ物とされています。また昔から「納豆食いの風邪知らず」と言われるほど栄養豊富で、ここぞというときの勝負を控えたアスリートにもおすすめの栄養食品です。

納豆連では、現在スポーツの世界で活躍している、また、これから世界を目指す若きアスリートの皆様を「糸引き納豆で最後の最後まであきらめずに粘り勝ち」の精神で激励させていただくため本イベントを開催しております。
日本代表として、アテネ五輪、北京五輪、ロンドン五輪、リオ五輪と4大会連続でオリンピックに出場した競泳界のレジェンド・松田丈志さんに、オリンピックを志した幼少期のエピソード、現役時代の健康管理や練習方法、メンタルの保ち方などさまざまなお話をしていただきました。

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はじめに、納豆連の野呂剛弘会長から「世界を舞台に活躍されてきた松田さんの経験、そして常にトップ争いをしてきた体調管理について学んで頂ければ。また、納豆を通じて日本の食文化や伝統に関心を持っていただき、本日の経験を今後の人生で活かして頂くことができれば幸いです」と挨拶がありました。

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そして、今回のスペシャルゲストである松田丈志さんの登場です。現在、スポーツ団体のアスリート委員を務めるなど、スポーツの普及活動を中心にスポーツジャーナリストとして、スポーツニュース、執筆、講演など幅広く活動されている松田さん。今年開催される東京オリンピックについては「日々身を削って練習に励んでいる選手の皆さんには常にリスペクトの気持ちを持っていたいですね。僕は今、“伝える”立場でもあるので、選手の頑張りをできるだけリアルに伝えていきたいです。それと、現役の時は考えられなかったことですが、オリンピックという祭典を隅から隅まで楽しみたい。全競技楽しみです」と想いを語りました。

そんな松田さんが初めてオリンピックを志したのはなんと8歳の時だそうです。
「当時水泳を習っていた姉の影響で、4歳から水泳を始めました。92年のバルセロナ五輪で、岩崎恭子さんが14歳で競泳史上最年少金メダルを獲得した姿をテレビで見て、いつか自分もあの舞台に行ってみたいと思うようになりました」。
松田さんは、大好きな水泳で頂点を目指したいと、小学生のころからほぼ毎日水泳の練習に打ち込んでいたといいます。

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これまで様々な大会に出場されてきた松田さんですが、大会に向けてのコンディショニングとして「基本は食事、トレーニング、睡眠の3つで、これらの質をいかに高めていくか」を大切にしてきたそうです。
特に20代後半からは徹底的に食事にこだわり、「食べる順番を考えたり、血糖値の上がりやすい液体の糖分は取らないなど徹底しました。体を変えるには食事を変えるのが一番。トレーニング量を増やさなくても食事を変えるだけで、同じタイムで泳いでも楽に感じたり、泳いだ後のダメージが軽くなりました」と食事がいかに重要かを強調しました。

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納豆については、「納豆大好きなんですよ。好きな食べ物はなんですか?と聞かれると、必ず納豆と答えているくらい一番好きな食べ物!僕の中で最上級は、納豆卵ご飯!死ぬ前に食べたいものです!」と納豆愛を語りました。
現役時代には、毎日、朝、昼、晩と1パックずつ納豆を食べていたといい、「僕の体は納豆でできている」と笑顔で話してくださいました。

さらに、「納豆は蛋白質や食物繊維が豊富でアスリートにとって非常に良い食品。納豆が好きな選手は多いですよ。リオ五輪の時に、事前合宿も含めてトータル3週間ほどブラジルに滞在していたのですが、日本から持ち込んでいた納豆を選手が食べすぎてあっという間になくなってしまって。(食事のサポートチームが)ブラジル中のスーパーから納豆をかき集めて、大会期間中も食べられたんです。水泳の代表チームは納豆に支えられましたね」とオリンピックでの納豆エピソードを披露しました。

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また、ロンドン五輪の銀メダルを持ってきてくださり、参加者一人一人手に取って触らせていただくという嬉しいサプライズも。「(北島)康介さんを手ぶらで帰らせるわけにはいかない」という名言が生まれた大会のメダルということもあって、会場からは歓声が沸き起こっていました。

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その後、納豆の妖精「ねば〜るくん」が日本代表のユニフォームに身を包み登場。ねば〜るくんと松田さんは今回が初対面でしたが、初めて会ったとは思えないほど息のぴったりあったトークを繰り広げ、会場を笑いの渦に包みました。「来年は一緒にM-1グランプリに出るネバか〜!」と漫才に誘うねば〜るくんでした。

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さらに、ねば〜るくんからの「東京オリンピックで選手村にあるといい食品は何ネバか〜??」との質問に「納豆ですね!!」と元気よく答える松田さん。ねば〜るくんは「嬉しいネバ〜!!!!」と全身で喜びを表現しておりました。初めて生で見るねば〜るくんの体伸ばしに松田選手はとても驚いておりましたが、「楽しかったです!!」と笑顔を見せてくださいました。

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会場の学生からの「結果が出なかった時など、自信を取り戻すために取り組んだことはありますか」という質問には、「自信を失うことはたくさんあります。初めて国際大会に出た時は世界記録を出したチャンピオンに周回遅れになってしまったし、アテネ五輪ではメダルを取れなかったし。でもその時に取り組んだのは、結果を出す人と出せなかった自分では何が違うんだろうと振り返り、課題を見つけ、次の大会につなげていくということですね。周回遅れになったときは、オーストラリアに行き世界チャンピオンの練習を見せてもらったのですが、自分はこれまで努力していると思っていたけれど、努力のレベルが全然違った。そこで練習方法も学んだし、努力の程度も大幅に変わった。できなかったということは原因があるので、それをチャンスに変えていくことが大切だと思います」と答えました。学生のみなさんは松田さんの言葉に大きくうなずいていました。

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最後に松田さんから学生の皆さんに、「皆さんは僕より10歳以上若いのでまだまだ時間はあります。自分は何がやりたくてどうなりたいのかを真剣に考えて、自分の目標に向かって進んでもらえたら嬉しい」と激励の言葉が贈られました。

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イベントの後には、集まった学生のみなさんと記念撮影。納豆のねばりのように、若き皆さんには、勉強にスポーツに学生生活をねばり強く頑張っていただけたら嬉しいです。松田さん、参加してくださった皆さん、ありがとうございました。