1. トップ
  2. 納豆健康学セミナー
  3. 納豆健康学セミナー

納豆健康学セミナー

有楽町朝日スクエアに於いて、
第三回「納豆健康学セミナー」を開催。

写真

去る7月24日(月)、有楽町朝日スクエア(東京都千代田区)で第三回となる「納豆健康学セミナー」を開催しました。

「納豆健康学セミナー」は、最新の研究で続々と発見されている納豆の新たな機能性成分の発表の場を研究者に提供するとともに、報道関係各社に納豆の最新研究成果を提供し、記事や報道に活用してもらうことを目的に平成15年より開催されているセミナーで、今回で第三回目の開催となります。

納豆連では、納豆の未知の領域を研究する学際的アプローチを総称し、「納豆健康学」と名付けました。「納豆健康学」は医学、薬学、栄養学等、様々な異なる専門性をもつ研究者が、「納豆」という共通のテーマを各分野の視点から捉え、構成する新しい学問領域と位置づけています。

写真

当日はメディア・納豆連組合員など約70名が会場を訪れる中、納豆研究の第一線に立つ3名の講師の先生方をお招きして、各分野から納豆に関する最新の研究成果を発表していただきました。
講演内容は、自治医科大学大宮医療センター講師、早田邦康氏による「ポリアミンを中心とした納豆の機能性。動脈硬化予防、炎症抑制効果」、倉敷芸術科学大学教授、須見洋行氏による「納豆の「ジピコリン酸」は血小板凝集能を抑え,ナットウキナーゼおよびビタミンK2含量を高める」、そして管理栄養士・料理研究家でシドニーオリンピック金メダリスト、高橋尚子さんの食事管理を担当した金子ひろみ氏による「マラソン選手の海外合宿における納豆の重要性」の3研究で、それぞれ異なった研究分野から納豆の魅力や知られざる効用について発表していただきました。

写真

早田先生は長寿地域の人々の食生活の中心となっている食品に多量に含まれるポリアミンのアンチエイジング(抗加齢)作用についての研究を報告。長寿地域に共通する食品の成分としてポリアミンに着目し、その効果を確認したことなどを伝えました。須見先生は納豆の血管の病気に効く可能性のある有効成分はナットウキナーゼだけではなく、納豆に含まれるジピコリン酸(DPA)がアスピリンよりも血小板に対して数倍効力のあるとの実験結果を発表。このジピコリン酸によってナットウキナーゼが活性化されていることを指摘しました。

続く金子先生は、栄養学の面からトップアスリートの栄養管理について講演。スポーツ選手の激しい運動を支えるために、試合日当日から逆算して栄養量を調整し、日本人が普段食べなれている食事に工夫を加える事によって金メダルへと至った経緯を経験を踏まえながら講演されました。

写真

また、以上の3名の講師の先生方の講演に先だち、一昨年に納豆連が設立した第一回「納豆研究奨励金」に採用された研究を代表して徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部の奥山仙示さんによる研究成果「納豆を利用した血糖値をあげにくい組み合せ食品に関する検討」が発表され、参加者の関心をよんでいました。

納豆連では今後も「納豆健康学セミナー」や「納豆研究推奨金」を通じて納豆研究、及び研究者の育成に力を注ぎ、納豆の魅力を広く消費者の皆様に伝えてゆく予定です。