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納豆健康学セミナー

浜松町WTCコンファレンスセンターに於いて、
第五回「納豆健康学セミナー」を開催

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昨年の12月17日、東京都港区の浜松町WTCコンファレンスセンターにおいて、「納豆健康学セミナー」を開催しました。
国民健康食として親しまれている納豆は、健康医学、栄養学、薬学など多分野で研究が続けられており、新たな機能性成分が続々と発見されています。
全国納豆協同組合連合会(以下:納豆連)では、そうした各分野の視点から納豆という共通のテーマをとらえ、構成する研究を「納豆健康学」と総称。新しい学問領域と位置付けています。
「納豆健康学セミナー」は、その「納豆健康学」の最新研究結果を報道関係各社に提供し、記事や報道に活用してもらうことが目的。今回で5回目の開催になります。

当日は、多くのマスコミ関係者が会場を訪れるなか、納豆研究の先生方3名を招き、最新の研究結果を発表していただきました。

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自治医科大学さいたま医療センター外科・研究員の加納良彦先生は、「納豆などの醗酵食品に含まれるポリアミンには、体内で、自己免疫疾患の原因となるLFA-1というタンパクを抑制する効果がある」という研究結果を発表。ポリアミンがLFA-1を抑制するメカニズムを説明後、「体内のポリアミン濃度は加齢とともに低下するため、納豆で補給するのが好ましい」と解説されました。納豆のポリアミンで動脈硬化などの疾患が予防できる可能性を示してくれました。

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続いての講演は、筑波大学大学院人文社会科学研究科文芸・言語専攻准教授の石塚修先生による「俳諧にみられる納豆」について。石塚先生は、和歌に納豆が詠まれない理由を「日本の伝統では、人前で物を食べている姿を見せるのは上品ではないと考えられていたためで、納豆が低級な食べ物だったということではなく、食物そのものが文芸に登場することが稀だった」と解説。
室町時代以降に大ブレイクした俳諧には、納豆が句の中に読まれるようになったそうで、江戸時代の俳諧師・松尾芭蕉、与謝蕪村、小林一茶がそれぞれ納豆を詠んだ作品を紹介されました。

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最後は、自治医科大学さいたま医療センター循環器病臨床研究所准教授の早田邦康先生による、「ポリアミンによるマウスの寿命延長」についてです。
講演では、高ポリアミン食を与えたマウスと与えていないマウスの毛並みを写真つきで比較。前者の若さを保った毛並みの写真を紹介しながら「ポリアミンは、細胞と体の組織を若いままの状態に保つことができる」と報告。ポリアミンのアンチエイジング効果、また、納豆はアンチエイジング効果が期待できる食品であるとして講演をしめくくりました。

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講演の合間には、今年度の新春に実施した「納豆川柳」、また11月に行った「ミス納豆の石破農林水産大臣表敬訪問の様子」といった納豆連のPR活動をご紹介させていただきました。

納豆連では今後も「納豆健康学セミナー」などを通じて納豆の研究、及び研究者による新たな納豆の魅力の発見に力を注ぎ、「納豆の素晴らしさ」を広く消費者の皆様に伝えていく予定です。